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ガイガー・カウンターによる実測結果
by 日詰明男
昨年(2011年)中旬、ガイガーカウンターが二万円を切ったので、思い切って購入してみた。
静岡県山間部の我が家の床面はいつ計っても0.18μSv/h前後。
雨樋の出口地表で0.2μSv/hを超える。
現在もあまり変化はない。

出張の折に各地の空間線量(ベータ線とガンマ線)を調べてみた。

使用機器:SOEKS(ロシア製)

2011年11月の京都は静岡とほぼ変わらず。

福島に出張された人に貸したところ、室内で0.7μSv/hとのこと。
やはり高い。

2012年1月の東京。地上で0.13μSv/h前後。
静岡より若干低い。
地上10階で0.08μSv/h。

2012年1月の船橋は地上で0.2μSv/hを越えた。

3月に韓国経由で米国に行く機会があり、国内と比較するため、ガイガーカウンターを持参して測ってみることにした。

飛行中の機内は低くて1.5μSv/h、高いときは3.0μSv/hを超えた。
地上だったら大騒ぎの危険域だ。
パイロットやスチュワーデスは命がけだとは聞いていたがここまでとは。
宇宙飛行士の野口さんや古川さんは大丈夫だろうか?
でもこの場合放射性物質を吸ったり食べたりする「内部被爆」の心配はない。
とにかく、高々10キロの大気層がいかに宇宙線の脅威から生命を守っているかを実感した。
それに比べて飛行機機体の頼りなさよ。

ソウル空港は驚いたことに静岡とあまり変わらなかった。

米国アトランタ郊外のホテルでは、屋外の芝生で0.13μSv/h前後。
東京なみである。
ホテル室内は、静岡県のわが家より高く0.2μSv/h前後。
基礎のコンクリートに悪い建材でも使っているのだろうかと最初は考えた。
だがアトランタ郊外の自然林の地表を測ったところ、軒並み0.2μSv/hを超えていた。
アトランタ・ダウンタウンの高層ビル上層階へ上がれば線量は0.08μSvぐらいに下がるので、機械の異常ではない。

ソウルとアトランタという、今回偶然訪れた場所がたまたま共に花崗岩大地だったという可能性はあるが、もしそうでないとしたら、これは深刻な事態である。

原子炉が爆発した直後は、風向きやら雨やらで、汚染地域は斑目状になるが、セシウム137の粒子は0.01ミクロンと小さく、タバコの煙のように大気のブラウン運動に身を任せて浮遊し拡散してゆく。
エントロピーの法則からすると長期的には地球全域に一様均一に拡散する傾向にある。
大半が現在も空気中を浮遊しているだろうが、最終的には雨や埃の粒となって地表に定着するだろう。

目いっぱい少なく見積もって、福島原発から放出されたセシウム137の総量が5キログラムだったとしよう。
思考実験として、5キログラムのセシウム137の原子を地球球面全域に一様に分布させてみよう。
5キログラムのセシウム137の原子の総数は5000/137*アボガドロ数であるから、約2.2*10^25個である。
地球の表面積は5.1*10^18平方センチである。
2.2*10^25/(5.1*10^18)=4,300,000
したがって地表わずか一センチ四方の空間に四百三十万個のセシウム137原子が平均的に存在しうる計算になる。
そのうちの二百十五万個の原子が向こう30年以内に確実に核崩壊する。
これが危険域なのかどうかわからないが、本来自然界にはなかったリスクであることは言うまでもない。
しかも原子炉が露出した福島原発では、現在只今もホットでフレッシュなセシウム137を供給し続けているのだから始末が悪い。
チリも積もればなんとやらである。


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